ショートショート「シャパツはありえるか?」「店長!」
「何だアルバイト」
「新しい衣料を開発しました!」
「ほう」
「衣料で誰でもかならず身に付けるものと
言ったら何でしょう?」
「質問するなよ。説明しろって」
「それは下着!シャツとパンツです!」
「そりゃそうだろうな」
「不思議に思いませんか?」
「何が?」
「誰でもかならず身に付ける2つのもの、
ならば合体させればいいじゃないですか!」
「・・・・」
「すなわち、シャツパンツ、シャパツです!」
「・・・」
「まさに全世界が待ち望んでいた便利グッズ!
特許料で億万長者!」
「金儲けが目的か。でもとにかくそれは駄目だろうよ」
「ホワイ(なぜ)!?」
「どうやって着んだよ?」
「・・・・・ああっ!確エビ・・・いや確カニ!致命的な欠陥!」
「無理して言うほどのギャグじゃないな」
「簡単にあきらめてはいけない!思考停止は金儲けの敵!
シャパツに似た衣料は・・・昔の英国貴族の水着!
セパレート何とかタイプ的な・・・
あれはチャック式・・・前か後ろか・・・ボタン式でも
いいですが。あんな感じで着るのは可能です!」
「ボタンもチャックも手間がかかる。
肌に直接ふれるのにボタンとかの固形物は感じ悪いし。
下着ってのはすぐに付けたりはずしたりできないと駄目だろ」
「昔の褌(ふんどし)とかはかなり手間が
かかっていたと思いますが」
「だから廃れたんだろ。
不便だから。もし便利なら逆に広まってる」
「接触面を工夫して布2つを合わせたらくっつくようにしては?」
紐で結ばなくもいい柔道着とかおむつ的な・・・」
「それはあきらかに格好悪い気がするな。
上から着て下は股下から布を前に出して腰辺りで止める。
まさにおむつと同じだ。」
「第一、シャツは何度でも着るがパンツは汚れたかな、と思ったら
すぐ捨てるだろ。上と下の違いがあるんだよ」
「うーん・・・シャパツはお蔵入りですか・・・」
「まあそうだな。そう簡単に新衣料なんてできない」
「練り直したほうがいいですね」
「あきらめてないのか」
「もう21世紀ですよ。
それらしい衣料を着たいじゃないですか?
銀色スーツとか磁力ブーツとか」
「空飛ぶ車に空中チューブとか。
それはドラえもんの21世紀だろ。
衣料や建物は変わっていないな。
一番変わったのはパソコン、インターネット、携帯か」
「月基地は一応あるみたいですが。
まだまだ一般的じゃないし。
海底開発はまったく無いようだし。」
「服に話を戻すと。
ユニクロはどうもあんまり着たい服が売ってないな。
あれは20から30才向けだ。
大人の着るユニクロみたいな服店があればいいんだが」
「そういえば前の、首だけ巻く短かマフラーはどうでしょう?」
「あれは首輪みたいで格好悪かった」
「オードリーヘプバーン的なプロデュースをしたら」
「特別な宣伝が必要って時点でアウトだろ。
寒い地域の販促品って感じだし」